ネギを育てる過程で「花芽分化」や「脱春化」という言葉を耳にするかもしれぬ。いったいこれはどういう現象なんじゃろか?
まず「花芽分化」とは植物が成長して花となる芽を作るようになる、このことをいうそうじゃ。
この現象が起きる条件は主に温度じゃ。その植物が低温に遭うと暖かくなったら芽を出そうとする準備が促進され始めてしまう。そういうことじゃ。
品種によって低温として感応する温度域は異なるが、およそ3℃~15℃と広めである。
次に「脱春化」とは先ほどの現象が起きた後、ある条件を与えると花芽分化の反応が打ち消され成立しなくなり成長がおきなくなる。もしくは遅くなる。この状態を「脱春化」というんじゃったかのぅ?
このある条件とは高温にさらされること。昼間が温かい場合やビニールトンネルの被覆で高温の状態を作ることにより抑制ができるのじゃな。
ネギにおいてはこの反応を上手に利用することで出荷の時期をずらしたりしているのじゃ。