ネギの病気(その二)

黒腐菌核病:くろぐされきんかくびょう。早いものは12月から発生するが本格的に病状が現れるのは2~4月。伝染源は残渣に形成された菌核でそこから広がる。見分け方は葉先から黄白色になって枯れこみ、しだいに全体の生育が悪くなり最後には枯死する。症状が軽いものは地際や根がアメ色に腐敗して白いカビが生えてくる。酷くやられているものは地裁が黒く腐敗してゴマ粒状の黒い菌核ができている。苗床で発生すると苗が全滅しやすいので注意が必要である。

白絹病:高温多湿な時期に発生しやすく、また菌核を形成して越冬し翌年にまた発病することを繰り返しやすい。排水の悪い圃場であったり、連作をしているところでも発生する。症状としてはネギの白い部分に感染し軟化や腐敗し白い菌糸が表面に這う。やがて病斑上や地表面に粒状の菌核を形成し、それが圃場に残って広がってしまう。菌核の生存期間は5~6年と長いので早めに対策を打ったほうが良い。

小菌核腐敗病:平年はあまり問題にならないが、激発した年には大被害をもたらす。秋に長雨が続き日照時間が少なかった年に大発生した事例や、7~10月に気温が低く11~12月の降水量が多い年に大発生した事例がある。葉鞘の表面に淡褐色の不整形な菌核が多数発生して外葉から腐敗していく。

代表的な病気をいくつか挙げたが他にも害虫による被害などもあるから管理していくのは一苦労じゃの。ともあれネギを始めるならばこういった病害虫の対策を学んでおくべきじゃな。

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