前回は定植前までの理想の苗姿などを話したが、今回は播種から定植までを細かく書いていこう。
まずは播種(種まきのこと)は育苗トレイに床土を詰めそこに蒔いていくが、この床土に育苗培土を使うとよいとされる。しかし育苗培土は乾燥しやすいのでまめに潅水(水くれ)をし追肥も同時に必要である。
追肥が手間と感じるならば育苗トレイを置く地面となる土に肥料を混ぜておき直置きするという手もあるが、定植のためにトレイを地面から引きはがす際に根を切ってしまうので植えた際の活着(根づき)が遅くなってしまうデメリットがある。
このやり方は大苗移植または地床育苗などと言われるやり方である。
次に近年主流になっているチェーンポットやセルの育苗のやり方じゃ。こちらは育苗トレイにチェーンポットやセルを敷きそこへ床土を入れて播種するまでは同じだが、地面に直置きをしないのが特徴で遮根シートを地面との間に挟んだり、直管パイプやベンチ等に乗せて地面から離すようにして管理していく。これにより根鉢を形成させて活着しやすくなるのじゃ。